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【冬休みの宿題】159作品の中からキラリと光る作品は?🎉お化け屋敷から、他民族交流パークまで🌙

 みなさま、冬休みの宿題へのご応募ありがとうございました。夏休みの宿題に続いて参加してくださった方も多く、また今回は小学生以下の方からの応募も複数いただき、長期休み恒例の「宿題シリーズ」として、共に成長していけるイベントになればいいなと思っています。

最初に、今回のお題の特徴と評価ポイントを振り返ろう!

【神山まるごと高専からの冬休みの宿題】
あなたが月面にテーマパークを作るとしたら、どんなテーマパークにしますか?そのテーマパークの特徴と魅力を、400字以内で教えてください。 

 今回のお題は、前回「夏休みの宿題」で課された「あなたが / 人口1000人の町を / ゼロからつくるなら /どのような町にしますか」というお題に比べて、問の条件となる部分が少なく、また「町」に比べて「月」の情報は少ないので、その分、独自の発想や掘り下げの深さが必要でした。

 それでは相互評価前にnote記事でお示しした、評価のポイントを振り返ってみましょう。(評価ポイントに関する記事はこちら

 4つの評価ポイントがありますが、それぞれが別々ではなく、繋がっているということも以前のnote記事でお伝えしました。具体的にいうと、「①文章が論理的で分かりやすい」ということには②で求められる「テーマパークの特徴の明確さ」や③の「共感できるテーマパークの魅力」との因果関係、簡単にいうと「繋がり」が大きく影響しています。つまり、「②テーマパークの特徴→③テーマパークの魅力」がしっかり繋がっていて、納得しやすいものになっていればいるほど「①論理性でわかりやすい」ということになります。さらには、「②テーマパークの特徴」と「③テーマパークの魅力」に、あなたならではの視点や発想が含まれている(他と被らない)と「④独自性がある」ということになります。

 ではその「テーマパークの特徴」はどこから出てくるのでしょうか。まず「月とは」という「月の定義」から考え始めた人、月の特徴をしっかり調べた人、月のイメージから古今の事例や文学作品をふまえて発想を膨らませた人など、しっかり「月の特徴→テーマパークの特徴→テーマパークの魅力」を繋げられた人が、より論理性が高く一度読んで理解できる作品を表現できていたようです。

キラリと光る作品の紹介✨ポイントは、月の特徴の「捉え方」🌙

 月の特徴については「重力が小さい」「無音である」「広大である」「景色がすごい」「未知の鉱物」「気温の高さと低さ」「氷がある」など着目する点は様々でしたが、中でも、それらの「特徴」をしっかりと捉え、独自の発想で「魅力」に転換・昇華した作品がキラリと光っていました。

まずは「月の重力は地球の6分の1」という特徴を捉えて書かれた作品です。「6分の1の重力」というのは最も多い40人もの人が注目した特徴で、「大きくジャンプするゲーム・アトラクション」や「地球でできないスポーツ競技」など様々なアイデアが寄せられました。今回紹介するのは、「6分の1の重力」に着目した中でも、独自の発想にたどりついている作品です。

重力の利用の方法がとても特徴的です。「はねる」「跳ぶ」など動きが軽くなる面白さを通り越して、重力の小ささによる「ままならなさ」に着目した人は芹澤さん1人でした。「月の特徴」+「独自性」が、「テーマパークの魅力」に繋がった面白い作品だと思います。

次に「無音」という特徴に注目した作品です。

 月の特徴の中でも「無音」に注目した方はほとんどいませんでした。「月にだけあるもの」という特徴ではなく「月にない」ものという特徴に注目した発想の独自性がテーマパークの魅力に繋がっています。月フィーバーが収まって、月旅行が身近になると本当に実現されそうな気がしますね。

次は広大な「月面」に注目した作品です。

 広大な月面を使う、という案はいくつかありましたが、「月面のレゴリスをファンで舞い上がらせて作るスクリーンに多方向からの映像を投影することによって、立体的な映像を映し出す」や「3Dモデルを投影することで、アーティストと観客のそれぞれが月面と地球上の両方から参加することができる」など、実現可能性は不明なものの、月にあるものを使いながら、月から見た地球だけでなく地球から見た月のイメージももてる点が特徴的です。

続いては、月や月からの風景とそれを利用した作品です。

 「映え」の部分については、ほかにも考える人はいましたが、注目したいのは「星座づくり」です。「月」→「星がたくさん見える」→「きれい」で終わらない、もう一段深掘りしていくことで、独自性が出ています。着目する部分は同じでもどれだけ掘り下げていくか、「それで?」「それから?」という問いを数珠つなぎにしていくことで「深掘り」に繋がっていきます。

続いて、まず「月」の定義から考え始めた人、「どの時代の、どんな状況になっている月」かを考えることで、人とは一線を画した「月の特徴」を捉えている方の作品をご紹介します。 

他にも、「深掘り」が魅力的な作品を発掘しました!🔨👷👷‍♀️

 「テーマパーク」として全体像を描くことには欠けているものの、「深掘り」をすることで実現可能性が感じられ、そのことで「分かる」や「なるほど」という共感が得られるおもしろい作品をあげます。どちらも小学生以下の方から応募していただきました。

月の特徴をしっかり知っている「くらさん」だからこその発想がちりばめられています。「音がない、酸素がない、大気圏がない、月の砂(レゴリス)は粒子が細かいため機械を壊してしまう」という月の問題点をしっかりクリアしながらジェットコースターを飛ばすという描写によって、リアルさが共感の高さに繋がるのだということを感じさせてくれました。

次の作品も「テーマパーク」ではなく「ゲーム」になってしまっているのですが、たくさんの「重力系作品」の中でとびぬけて深掘りがありました。

「重力系」の作品ですが、月の特徴をゲームの魅力に繋げて具体的に表現していて、今にも実現しそうに感じられるものにすることが共感の高さにも繋がりました。人がテトリスのようにゆっくり落ちていく月の魅力が感じられます。

一瞬で心を掴むキャッチコピー🔍言葉の力を感じさせる作品✍

 1つ、全体の構成ではなく、人をひきつけるワードのある作品を紹介します。

「お地球見」というワードはとっても魅力的ですよね。内容としては「景色系」と「温泉系」の組み合わさったもので、他にも似た内容の作品はたくさんありましたが、「お地球見」という言葉1つでいっきにイメージをクリアにして共感を得やすいものになっています。言葉にこだわる、ということもとても重要なことですね。

以上、たくさん挙げましたが、「論理性」にたどり着くには「月の特徴」→掘り下げ→「独自性」→「テーマパークの特徴」→「論理性」という道筋があるということ、1つの特徴や根拠、言葉にこだわって掘り下げていくことでよりクリアでリアルな共感を得られる文章になるということを実感してもらえたら嬉しいです。

【27日19時〜】講評トークライブでは、「ベストレビュー賞」やサプライズプレゼントも?!

 みなさん、いかがでしたでしょうか?他の人の作品から「次にどう活かすか」が重要です。「すごいな」で終わってしまうのか、他の人の良いところをどう盗むか、ぜひ考えてみてほしいなと思います。

27日に実施する「冬休みの宿題講評トークライブ」(オンライン実施)では、本記事で紹介した作品の詳細レビューのほか、相互評価期間に付けていただいたコメントからキラリと光るコメントを紹介する「ベストレビュー賞」や、事務局長をはじめとするスタッフが個人的に好きな作品を「イイね!作品」として紹介します!
また、発表された方には、サプライズプレゼントも?!
(参加申し込みはこちらから)

「冬休みの宿題講評トークライブ」に参加する方は、是非本記事に掲載された作品を全て読んでから臨んでみてください。

参加申し込みはこちらから。画面越しではありますが、皆さんにお会いできることを楽しみにしています🙋‍♀️




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