「神山まるごと高専を疑似体験しよう!!」神山まるごと高専のサマースクールとは!?
まるごとnote編集チームです。
「モノをつくる力で、コトを起こす人」を育てる、神山まるごと高専(仮称・認可申請中)(以下、神山まるごと高専)に関する情報を伝えています。
神山まるごと高専は、8月にサマースクールを開催することを発表しました。
サマースクールのテーマは、「神山まるごと高専の1週間を疑似体験する」。
今回、このサマースクールプログラムの構築と実行を進める、学校長予定の大蔵峰樹さんに話を聞いてみました。
ー最初に、学校長として認可申請の提出〜サマースクールの開催まで、いろんなことがあったと思います。どのように捉えていますか?
そうですね。昨年10月の認可申請の提出は本当に、本当に大変でした。学校のカリキュラムや校舎の計画、資金などを取りまとめて提出しなければならない。いわば学校の綿密な設計図を作って、提出をするということです。チームで何度も議論・調整し、提出に漕ぎ着けることができました。
大変ではありましたが、カリキュラムをこの時点で一旦完成させることで、学校の形がとてもリアルになります。どのような授業をどのような先生で行い、カリキュラム構成をどうするか考えたことで、本校に興味を持ってくれた中学生の皆さんに、本校に入学するとどのような学びができるかより詳細をお伝えすることができます。
そこは頑張った甲斐がありましたね。
カリキュラムは先日アップデートした高専Webサイトに詳細があるので是非見てみてくださいね。
https://kamiyama-marugoto.com/curriculum/
ーそんな中でのサマースクール開催。今回のサマースクール開催にはどのような思いを込めていますか?
これまで、本校ではオンラインの学校説明会を開催し、延べ400人もの学生・保護者の皆さんに参加いただきました。そして、3月末に2日間開催した「神山まるごと高専 presents 未来の学校FES」では、東京品川会場は500人、徳島県神山会場に40組の親子が来てくれました。本校に興味を持っていただけていることはとても嬉しいです。
私は神山会場に参加していましたが、皆さん、本校が開校した後の具体的な学びの姿、学校の姿にとても興味を持ってくれていました。東京の会場でも同様に、具体的な質問をたくさんいただいたと伺っています。
これまでのようにオンライン説明会などは引き続き開催しつつ、「もっと神山まるごと高専を知りたい!」と興味を持ってくれた方に向けて、さらに具体的に本校を理解してもらうためのステップを用意することにしました。ちょうど夏休みを迎えるタイミングで、少し長めの日数になりますが5泊6日の参加型サマースクールの提供を行います。
ー実際にサマースクールではどのようなことをするんでしょうか?
サマースクールのテーマは、「神山まるごと高専の1週間を疑似体験する」です。文字通り、私たちが現時点で考えている神山まるごと高専の日常を体験してもらいたいと考えています。しかし、本校はまだ姿も形もなく校舎も建設途中です。そのため「疑似体験」としましたが、もちろん体験いただく授業は開校後のカリキュラムと遜色ないように、今からしっかりと準備をしていきます。
このサマースクールでは、単純に授業を受けるだけではなく放課後や休日も体験していただきたいと考えています。参加者の皆さんが寝食を共にしながら1週間を過ごすことで、とても良い友達になれれば嬉しいと考えています。もしかしたら、未来の同級生になるかもしれません。中学生最後の夏休みに、色々な地域から集まった参加者と友達になることも楽しみの一つにしてもらえたらと思います。
5泊6日という時間をたっぷり使い、神山まるごと高専の1週間すべてを疑似的に体験できる。そんなプログラムを目指しています。
ー選考があると聞きました。どのような選考でしょうか?
今回のサマースクールは2つの日程で開催し、1回につき19名、合計38名の方々に参加いただこうと考えています。
会場や宿泊先の収容人数の関係で、多くの枠をご用意できず申し訳ございません。希望される皆様に参加いただけると良いのですが、前述の通り参加枠の制限もあるため、参加者は本校のコンセプトをより理解している方にお越しいただきたいというのが私たちの願いです。改めて私たちの求める学生像は下記です。
モノづくりに興味や関心がある人
多様な価値観を受け入れ、自分の意見を伝えられる人
情報を適切に処理する思考力がある人
正解のない問いに対して、独自の解を出せる人
必要な学習を続ける意欲があり、学んだことを活かせる人
これらの学生像を前提に2つの課題を提出していただき選考を行います。それぞれ簡単に説明します。
一つ目は、「作文の課題」です。
この課題では、神山まるごと高専で学ぶ「テクノロジー・デザイン・起業家精神」の3分野がどういったものか理解しているか、またその3分野にどの程度興味を持っているのかを見させていただくものです。
将来的にやりたいことと、学校で学ぶことが重なり合った状態が、本校と入学いただく学生にとって良い状態であると考えています。学生の皆さんが考える将来に、この3つの軸がどのようにつながり役立つのか改めて考え、作文頂きたいと考えています。
2つ目は「自己PR動画」の提出です。
これまで皆さんが熱中して行ってきた「コト」や「モノ」を通して、あなたという人物を知りたいと考えています。あなたが「これがやりたい!」と気持ちこめてやってきたことがあれば、それを3分間で表現してください。
何か賞をとっていたり、大きな成果が出ていればそのことも教えて欲しいです。送られてきたものは選考メンバーで全て拝見いたします。
こういった動画を撮ったことが無く、どんな表現をすればよいのかわからないという方もいるかもしれません。しかし、これから動画で自己表現する機会はどんどん増えていくと思います。動画はこれからの時代に重要になっていくコミュニケーションツールの一つです。
僕自身も動画は得意ではありませんでしたが、客観的に自分を見ることもできるため多くの学びもあると思います。ぜひ練習の一つだと思ってトライしてみてください。個性のある表現や創意工夫も楽しみにしています。
ー多くの中学生の皆さんから応募が来たら嬉しいですね!ちなみに、サマースクールにはどのような参加者に来て欲しいですか?
そうですね。モノをつくるのが好きで、それを表現したいと思っている人が、このサマースクールを楽しむことができると思います。
今すぐにプログラミング出来たり、アプリをつくることができる能力は必ずしも必要ではありません。一方、手を動かして何かモノを作るというのは、好きであって欲しいと思います。
また、中学生の皆さんは、自らの力で自分たちが過ごす環境をつくる力がすでにあります。この1週間の時間を、「何をしてくれるんだろう・・」と待つのではなく、「どうやって一緒に楽しい時間にしようか!」とワクワクしながら、前のめりに臨んでくれる学生の皆さんに来てもらえると、より楽しい空間になるんではないかなと思います。
ー今からでも楽しみですね!!最後に、サマースクールに興味を持ってくれた皆さんにメッセージをお願いします!
中学三年生の夏休みは、受験や最後の部活でとても貴重な期間だと思います。その貴重な時間のうち、約1週間の時間をいただくことになりますが、このサマースクールに参加してもらえれば、皆さんがこれまでみたことのなかった世界や気がついたことのない事柄にたくさん出会うことができると思います。
ぜひ、1週間、飛び込んでみてもらえると嬉しいです。
皆さんの参加申し込みをお待ちしています!!
開催概要に関する詳細は、次のプレスリリースをご確認ください。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000033.000049229.html
なお、本サマースクールの応募受付期間は、2022年5月16日(月)10:00~5月30日(月)15:00までです。
LINE公式にて、最新情報を展開してまいりますので、登録をお願いします。
https://line.me/R/ti/p/%40179pvsul
[取材・文・構成] 小池亮介 [撮影] 澤圭太