「入試過去問体験会」の開催が決定。その詳細と意図は?入試要項は?松坂事務局長にインタビュー
まるごとnote編集チームです。「モノをつくる力で、コトを起こす人」を育てる、神山まるごと高専に関する情報を伝えています。
神山まるごと高専は、9月16日と17日に開催する「未来の学校FES」にて、「入試過去問体験会」を実施することを発表しました。
本イベントは、過去の入試の一部を体験できる本校初の企画です。note編集チームは、この「入試過去問体験会」の詳細や意図について、松坂事務局長にインタビューをしました。
モノづくり過程からマッチングをはかる「ワークショップ選考」を体験
Q. 入試過去問体験会では、どんな体験ができますか?
今回、体験いただくのは、昨年の推薦・一般入試の二次試験で実際に行われた「ワークショップ選考」です。この選考は、会場内にある材料を使い、一定の条件下でグループでモノづくりを行っていただく選考でした。※昨年の入試結果ページはこちら。
入試情報を公開して以降、「実際、どんな感じでやってるんですか?」と質問を頂くこともあるのですが、なかなか文章では表現できない入試なんです。なので、実体験してもらう機会を設けました。今回のイベントでは、中学3年生を対象に、昨年とほとんど同じ条件で体験していただくことが可能です。
Q. 昨年の入試の「ワークショップ選考」はどんなものでしたか?
決められたグループ4人1組で、会場内の限られた材料を用いて、下記の課題に取り組んでいただく、合計約3時間の選考でした。
神山まるごと高専の入試では、「アドミッションポリシーとのマッチングを重視する」と繰り返しお伝えしていますが、ワークショップ選考は、まさにその全ての項目を、多面的にはかることを意図しています。
たとえば、実際に作ったモノからは何がわかるかというと、正解のない課題への取り組み方がわかります。モノをつくるために手を動かしている姿からは、モノづくりへの興味・関心が伝わってきます。
また、「4名1組グループで/限られた材料を使って/制限時間内に」などの条件を設定すれば、他者と協働する力、自分とは違う考え方を受容する力、与えられた条件や材料を適切に処理する思考力などが浮き彫りになってきます。
何を知っているかでも、どのようなことが話せるかでもなく、実際に何ができるか。ワークショップの中で問われるのは、まさに神山まるごと高専とのマッチ度です。
Q. 今年の入試も同様の選考を行いますか?
今年の入試要項については、9月中旬に公開予定ですので、それまでお伝えすることはできません。ただし、マッチングを重視する基本的な入試の在り方や、アドミッションポリシーは変わりません。
本イベントに参加すると、「何が問われるのか?」ということがわかると思いますし、その中で「神山まるごと高専の入試の在り方」をご体感いただけると思います。
実は、昨年チャレンジしていただいた受験生の方々からは、「とにかく楽しかった!」という声が多数届きました。入試を受けて「楽しかった」というのは非常に珍しい感想だと思いますが、「ワークショップ選考」は神山まるごと高専らしい入試の最たるものと言えるかもしれません。アドミッションポリシーとのマッチングをはかる腕試しという意味でも、トライしてみるといいかもしれませんね。
Q. 今年受験を検討している方へのメッセージをお願いします。
本イベントを体験する方もそうでない方も、受験生の数だけ入試との向き合い方があるはずです。「正解のない問い」に取り組むことを続け、歩みを止めないでください。人は数ヶ月で変わることができると、私たちは信じています。そして、その歩みをぜひ存分に楽しんでください。
スタッフ一同、皆さんの「学習力=成長力」を見れることを楽しみにしています!