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イベントレポート「テクノロジーでデザインする未来社会」#正解のない授業

神山まるごと高専では、本校のアドミッションポリシーの文言にもある「正解のない問い」に向き合う体験授業を全国の中学生向けに実施しています。
この連載では、これまで本校が実施した体験授業について、その目的・授業設計・実施方法をイベント参加者の様子を含めてご紹介します。

【巻末】イベントで使用したスライドを無料配布中✍️✨

今回は、プログラミング担当教員、鈴木知真がレポートをします。

授業を実施したプログラミング担当教員 鈴木知真

未来を自分たちで生み出す体験を。

こんにちは。鈴木知真といいます。
今回紹介するのは、私が担当した、偶然できた「新しいコトバ」を頼りに未来のガジェットを妄想する。そんな授業の様子です。

どんな授業かというと、段ボールや割り箸などを使ってガジェットのプロトタイプを制作し、授業の最後には、そのガジェットが未来社会で使用されているシーンを劇で表現してもらう。そんな授業です。

実施イベント概要
神山まるごと高専 未来の学校 全国ツアー2023 北海道会場
日時:2023年3月28日(火)
対象:2022年度中学2年生(新中3年生)及び保護者
会場:EZOHUB SAPPORO 「HIGUMA HALL」

授業設計は以下になります。

本授業の狙い
「新しいコトバ」を成立させるワークを通して、最新テクノロジーの知見、固定観念にとらわれない発想力と論理的思考を深める。

クラスデザイン(90 min.)

15 min. 自己紹介・アイスブレイク「私の好きな〇〇」
15 min. 新しいコトバの作成
30 min. ガジェットのプロトタイプ作り
20 min. 発表
10 min. クロージング

準備物
・プロトタイピング用資材(画用紙・プロッキー・紙コップ・割り箸など)
・テクノロジーカード(後述)
・白紙のカード

テクノロジーを妄想せよ。

授業は、まずは自己紹介から始めます。一人ひとりに配られた白紙のカードに「好きな〇〇」を書いてお互いに見せ合います。この時に書いた「好きな〇〇」がメインのワークで使用するキーワードになります。

「好きな食べ物」である「いちご」を紹介

参加者の「好きな〇〇」が集まったところで、テーブルにあらかじめ置いてったテクノロジーカードをオープン。

テクノロジーカードには最新テクノロジーのキーワードとイラスト、簡単な説明が書かれています。このカードと自分たちの「好きな〇〇」を組み合わせて強制的に「新しいコトバ」を作り出します。

カードを組み合わせた新しいコトバ「ドローンコーヒー」

新しいコトバができたら、連想されるイメージをみんなで話し合います。もともとのコトバの見た目(ドローン=プロペラがついている)だけでなく、機能(ドローン=何かを運ぶ)にも着目して発想を広げます。イメージが固まったら、いざプロトタイプづくりです。

真剣に材料を吟味する参加者の皆さん
細部までこだわってガジェットを表現

未来社会を表現せよ。

プロトタイプが完成したらいよいよ発表です。そのガジェットが当たり前にある日常で、未来の人々はどんな生活をしているのか思い思いに表現してもらいます。

「ボイステクノロジー」✕「スパゲッティ」
自分の思ったことを、スパゲッティでできた文字で届けるテクノロジー。話すことができない人でも簡単に、ユーモアを持って人に想いを届ける未来を表現しています。
「ミュージック」✕「ドローン」
常に自分についてきてくれる高機能な無人航空スピーカー。どんな場所でも自分の好みの音楽を楽しんでいる未来を表現しています。

この体験を通してモノづくり=未来生活や社会のあり方づくりを意識してもらい、ただモノを作るだけにとどまらず、それを用いてコトを起こすという意識を持っていただけたのではないかと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。
今後も「正解のない問いに向き合う」授業を皆さんにお届けできたらと思います。次回もぜひお楽しみにしていてください。

💡本授業で使用したスライド・ワークシート等の資料は無料で配布しております。ご希望の方は下記の公式LINEよりお申し込みください。
https://liff-gateway.lineml.jp/landing?follow=%40179pvsul&lp=VSZSsO&liff_id=1656089434-wOONboyO

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