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【サマースクール課題振り返り会レポート】サマースクール不合格から入試で逆転合格「やっぱり、ここしかない」

200名を超える方にご参加いただき、大盛況に終わった「サマースクール課題振り返り会」
第一部では、課題の出題意図や、実際に提出いただいた課題の動画などを公開し、評価ポイントなどをスタッフが解説しました。
第二部では、昨年度のサマースクールに残念ながら不合格となった鈴木晴太さんと菊地ひかりさんに登壇いただき、入試で逆転合格した受験の道のりとその心境の変化について、語っていただきました。その様子を本noteでお届けいたします!

第一部の様子は、【巻末】にてご案内しておりますアーカイブ動画でご閲覧いただけます。



ーーお二人の自己紹介をお願いします。

神山まるごと高専2期生 鈴木晴太さん

鈴木:鈴木晴太です。好きなことはベース、ギター、ゲーム、パソコン、サッカーなんですけど、最近ベース始めて楽しいです。

神山でやりたいことは神山産の木でギターを自分で作ること、ロボットの大会を神山で開くことです。中学時代の僕は毎日五時間ゲームとパソコンいじりをしながら、サッカー部で部長もしていました。

神山まるごと高専2期生 菊地ひかりさん

菊地:菊地ひかりです。好きなものはラーメンと自然とコスメです。今、神山まるごと高専でやりたいと思っていることは「野草コスメ」を作ることです。その第一歩として椿の実からつばき油を作っていきたいと思っています。

私は中学時代プログラミングは全く触ったことがなかったです。部活で弦楽部っていうバイオリンとチェロとコントラバスとビオラの四つの楽器で演奏する弦楽部に入っていてそこでコントラバスを弾いてました。私のキャッチコピーは「好きを楽しむ」です。大好きな野草を使ったコスメ作りを楽しみたいと思っています。

ーー事前にお二人には受験期1年間の気持ちマップを作ってきてもらいました。このマップの説明をしてもらえますか?

鈴木さんの受験期気持ちマップ

鈴木:神山まるごと高専は中学三年生になる前の2月から3月ぐらいに知りました。全国キャラバンに参加したときにめっちゃ面白い学校だなって思って、サマースクールに応募したんですけど選考に落ちちゃってもう行きたくないなぁって気持ちが沈みました。

でも8月ぐらいから神山まるごと高専のことを調べているとやっぱりいけるかもって気持ちになってきました。だけど一次試験の課題が9月に発表された時、やっぱり無理かもという気持ちになって、その時に気持ちが少し下がりました。11月に提出しなきゃいけないのになかなか手がつけられなくて、結局10月に入ってから一気にガーって作って提出しました。二次試験もめっちゃ緊張したんですけど、無事に合格することができました。

菊地さんの受験期気持ちマップ

菊地:私は神山まるごと高専に出会ったのが中二の夏です。その時に面白い学校だなと印象だったんですけど、最初は私には違うかもって思っていました。3月に私もキャラバンに参加して「めっちゃ面白い。やっぱここしかない」って思いました。サマースクールには応募したんですけど見事に落ちちゃって、その瞬間、あ、私はこの学校合わないんだ。じゃあやめようと思って夏休みはずっと他の学校を見てました。

夏休み明けにいろんな学校のことを調べて、結局やっぱこの学校が一番いいなって神山まるごと高専を目指し始めました。10月は一次試験の課題が発表された後で「誰ができるんや」と思ってまた気持ちが下がってます。11月に課題を出したら一次試験に通ると思わなかったので(通った時は)これはもう合格できるだろうと思ったら二次で落ちてしまいました。そこからでもやっぱりどうしてもこの学校に入りたかったのでC方式の試験まで頑張って、最後に受かってやった!って感じです。

ーーお二人にはサマースクールは不合格だったけれど、最終的には合格したという共通点があります。サマースクールに落ちた直後はどんな気持ちでしたか?

鈴木:サマースクールに落ちた瞬間は「そうだよな、まあ落ちちゃったか」って受け止めたけど、お母さんと一緒に見てお母さんの方が結構落ち込んでたんですね。それで自分の何がダメだったのかなってサマースクールの振り返り会に参加しました。その時に(サマースクール合格者の参考動画で)紹介された人達の動画見てレベルが違うなと切実に感じました。そこからは、その人たちに勝とうっていうことよりも自分が出来る、何か別のことを探そうって思いました。

菊地:私も晴太くんと同じようにお母さんの方が私よりショックを受けていました。私も「この学校合わない」と思ったし、(振り返り会で紹介された)参考動画の人と同じプログラミングという土俵で戦おうとしても絶対に無理って思ったのを覚えてます。最初は結構ふてくされてました。勝てるわけないじゃん。みたいな。勝てるわけないから絶対無理だろうってなって。

座談会会場の様子

ーーサマースクール振り返り会に参加をして合格者の動画を見て「レベルが違う」「絶対に無理」と思ってから、神山まるごと高専の受験までどんな気持ちの変化があったのですか?

菊地:最初は神山まるごと高専は倍率が高いし、すごい人ばっかゴロゴロ受験しに来てるから本当に無理なんじゃないかって思ってました。きっかけは親が「記念受験で一応受けてみたら?」という言葉に、私が「いや、記念受験じゃないから絶対受かるから」って答えると、そこから段々謎の自信が湧いてきて受験の準備をスタートしました。サマースクールの動画の時はもう昔の私だ。今の私はレベルアップしてるから次は合格できるって思っていました。

ーーその自信に繋がる具体的な行動はありましたか?

菊地:自分に自信をつけるためにサマースクールに応募する前の自分とは違う行動をしようと心がけていました。(アイデアを出すために)自分と向き合う時間を長くして、過去の自分と違いをつけていこうと思ってました。

ーー合格できるかは発表の瞬間までわかりません。落ちちゃうかもしれないっていう不安との向き合い方はどうしていましたか?

鈴木:第一志望が二つあったんですよ。第一希望の欄に学校名を二つ書いて、もし落ちても推薦で行ける学校を探していました。別に落ちてもいいから神山まるごと高専は好きなように受験しようと思ってました。おかげで落ちたらどうしようという不安はあまりなかったです。

ーー志望校を2つ作るとその分やることが増えますが、どのように時間を作っていたんですか?

鈴木:(課題発表までは)神山まるごと高専のA方式に数学のテストがあったので数学だけを勉強していました。数学はもう一つの第一希望の学校でも試験があるので、受験期間は数学をずっとやっていました。
(課題発表後は)課題提出まで塾を休んで、その時だけ課題の動画用のスライドの構成に集中していました。学校でスライドは作れないんで数学を勉強して、学校から帰ってきたら神山まるごと高専の課題をやるという生活をずっとしてました。

ーーこれから神山まるごと高専を目指す学生に向けてメッセージをお願いします。

鈴木:サマースクールに僕も落ちた身なんですけど、受験にはあんまり関係ないと思います。サマースクールは確かにいい経験だと思いますけど、自分で考えて自分自身をブラッシュアップして高めていくことはできます。サマースクールを経験した人と、参加してなくても個人で成長した人に差はないと思います。本当に好きなことを突き詰めればいいと思います。

菊地:私もサマースクールの経験は行ってないんでわからないんですけど、逆にサマースクールに行ってないからこその焦りは参加していない人の方が持ってるので、その焦りを挑戦に変えてどんどん自分をブラッシュアップさせちゃってください。絶対まだ間に合います。何すればいいの?何から始めればいいの?ってすごい悩むと思うんですけど、それをぜひ楽しんでほしいです。神山まるごと高専の受験は「落ちても落ちない」。それは受かっても落ちてもすごい自分の成長につながるってことなんですが、ぜひちゃんと成長につなげて受験のプロセスを楽しんで欲しいと思います。

ーーお二人の受験期のリアルな気持ち、受験課題の取り組み方を聞かせていただきました。改めてありがとうございました!


【巻末】
「サマースクール課題振り返り会 第一部」

スタッフによる課題の出題意図や、実際に提出いただいた課題の動画などを公開します。(下記リンク先より)

https://youtu.be/JzQnnQKkeLs