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始動した神山まるごと高専、学生の今に迫る!

神山まるごと高専のnoteでは、「モノをつくる力で、コトを起こす人」を育てる、神山まるごと高専に関する情報を伝えています。今回は、神山まるごと高専スタッフの廣瀬智子が、今年4月から始動した神山まるごと高専の学生たちの様子をお伝えします!

初めまして、廣瀬智子です。
まず簡単に自己紹介をさせてください。私は英語の授業を担当しています。これまで17年間、英会話学校や地元高知の公立高校で英語を教えてきました。私自身の留学や海外旅行の経験から、英語は自分の見える世界を広げてくれ、人生をより豊かにしてくれるツールだと実感しています。

「モノをつくる力で、コトを起こす人」、ひいてはこれからのより良い社会の実現に英語を通じて貢献したいと神山まるごと高専に移ることを決意しました。これからの学生・学校・自分の変化を楽しみにしています。

ホワイトボードの前にいるのが私です

開校から2ヶ月

たくさんの方から注目いただいた開校式・入学式から2ヶ月が経ち、私の目からは学生たちが試行錯誤しながら自分の学校生活・寮生活のペースを形成しつつあるように見えます。放課後には寮・HOMEのまるごと食堂や図書館、校舎・OFFICEのワークスペースβラボなどで課外活動に取り組む姿も目にします。

βラボで思い思いに過ごす学生

本校には学校が用意した部活動やサークルのようなものはありません。学生が自らプロジェクトを企画・運営しています。

たくさんのプロジェクトの中から、今回のnoteでは「まるごとコンテスト部(まるコン部)」「まるごとファーム部」、そして「学びの探究プロジェクト」の3つのプロジェクトリーダーにインタビューを行いました。ぜひご覧ください!

まるごとコンテスト部 💻

まずは、「まるコン部」こと「まるごとコンテスト部」の部長、金谷さんにお話を聞きます。

廣瀬:なぜ「まるコン部」を立ち上げたんですか?
金谷:僕は将来自分の作りたいゲームを作る会社を立ち上げたいと思っています。そのためにはリーダーシップを学ぶ機会が必要だと感じていました。4月当初のITブートキャンプが終わった時に、ちょうど全国高等専門学校プログラミングコンテストについて知りました。

入学式からみんなが「何かをしたい」とよく言っていたので、みんなの望む「何かをする環境」を自分が準備して、起業のために必要なスキルも学べるのではないかと考え、立ち上げを決めました。こういうことは今までやってこなかったことですが、将来の夢を叶えるために必要だと思って、行動に移しました。

まるごとコンテスト部の集まった風景

廣瀬:何人が参加しているんですか?
金谷:メンバーは26人います。プログラミングコンテスト(プロコン)だけでなく、ビジネスコンテストなどあらゆるコンテストに参加したい学生が集まっています。
廣瀬:1期生44人中26人も参加しているんですね!部員集めで困ったことはありましたか?
金谷:まずはプロコンがあったのですが、チームの人数を調整するために全員に声をかけました。

廣瀬:全員に?すごいですね。プロコンはどうでしたか?
金谷:先日3チームが応募を済ませました。結果はまだ分かりませんが、肩の荷がおりました。準備中はプロジェクトの進め方やアイデアを磨いていく過程、チーム編成や時間管理など、リーダーとしての自分自身の課題に気づかされる日々でした。次回に向けて改善したいことがすでにたくさんあります。
廣瀬:そうなんですね。これからどんなことに挑戦したいですか?
金谷:来年のプロコンで賞をとりたいです!

廣瀬:このnoteを読んでいるみなさんにメッセージはありますか?
金谷:入学を希望している人が読んでくれていたら、ぜひ入学して「まるコン部」に入って欲しいです!忙しい時期もありますが、「モノを作る力でコトを起こす人」というこの学校が目指している人物像に近づけると思います。
廣瀬:ありがとうございました。これからも頑張ってくださいね!
金谷:はい、ありがとうございます!

まるごとファーム部🍅🌽🥕

廣瀬:続いては、本校の一大勢力「まるごとファーム部」部長のメリットさんと会計・広報の鈴木さんにお話を聞きます。
このサークルを作ろうと思ったきっかけや経緯を教えてください。

メリット:すごくシンプルなんですが、神山に来て畑を見て、「畑をやりたい!」と思いました。
廣瀬:気がつけばすごい人数が参加していたという印象ですが、どうやってメンバーを募集したんですか?

鈴木:話をしていたらどんどん広がってみんなが知っている状態になっていました。今は31人が参加しています。
メリット:まずは全体会をして、ちゃんと取り組んでほしい活動であることの確認、育てる野菜、組織体制、活動目的などを決定するところからスタートしました。
廣瀬:最近の活動について教えてください。
鈴木:野菜の苗を育てたり、田植えをしています。

田植えの様子

廣瀬:大人数が関わるプロジェクトですが、大変だなと思うことはありますか?
鈴木:意見をまとめたり、活動の日程を決めることは難しいです。中心メンバーだけで決めるともっとスムーズに物事が進むこともあると思いますが、あえて他の人の意見に耳を傾けています。メンバーに自己決定の機会があり、活動により意欲的に参加してもらうことを大事にしています。
廣瀬:大変なことがありながらも課外活動をするモチベーションは何ですか?
メリット:プロジェクトが進んでいることを感じられることです。植物が育っている、メンバーもやる気、町の人も協力してくれる!という感じで、だんだん活性化してきているという変化が目に見えることが楽しいです!

廣瀬:まるごとファーム部として、これからどんな事をしていきたいですか?
メリット:今年は夏野菜・冬野菜をちゃんと育てたいです。長期的には、このプロジェクト自体も畑も大規模にしていきたい!でも、モチベーションが低いまま続けてほしくはないので、メンバーは更新制にしたいと考えています。地域の人を招いて自分たちの野菜を使った豚汁とかをふるまうイベントも将来はやってみたいです!
鈴木:私はこの活動が続いたら万々歳だと思っています。私たちが卒業した後もファーム部が存続して、野菜が作り続けられる…この活動が後輩に引き継がれていく様子が見てみたいです!

廣瀬:最後に、このnoteを読んでくれているみなさんに伝えたいことはありますか?
メリット:楽しいですよ!
鈴木:どんな関わり方でも大歓迎!農業の知識を教えてくれたり、農具の支援をしていただいたり、新入生として参加してもらったり…いろんな関わり方がしたいです!
廣瀬:ありがとうございました!
メリット、鈴木:ありがとうございました!

学びの探究プロジェクト🔎

廣瀬:最後に、「学びの探究プロジェクト」を立ち上げ、オンラインで神山と地元高知を結んでワークショップを行った名和さんにお話を聞きます。
まず、どうしてこの活動をやってみようと思ったんですか?
名和:将来、私は新たな学びを創造したいと思っています。このことが動機となってイベントを実施することにしました。私は中学校からIB(国際バカロレア)プログラムで学んできました。
まずは自分は知っているけれど、みんなは知らない学びを共有してみようと思いました。挑戦することを想像した時にただただワクワクしました。

廣瀬:今後運営するメンバーを増やす予定はありますか?
名和:特に考えていません。自分の探究心に沿ってやっていることなので、他の人が同じ興味があれば仲間として取り組むこと自体はもちろん可能性がありますが、誰かと一緒に何かをやることよりも自分のやりたいタイミングで続けていきたいです。
廣瀬:参加者を集めるのに苦労はしましたか?
名和:いいえ。でも当日は21人が集まってくれてちょうど良い人数でした。このワークショップをすることが自分の学びにどう繋がるのかを一番大事にしていたので、広報に時間はかけませんでした。

廣瀬:イベントを実施してみての率直な感想を教えてください。
名和:参加者を楽しませることのハードルの高さを感じましたが、それが分かったことが面白かったです。自分の不完全なところ、改善点が見えたり、みんなの新たな学びに向かう姿勢をみて自分の目的の達成ができたと思います。
以前の自分なら今回のイベントは失敗としてネガティブに捉えていたと思いますが、今回は次の改善点が見えてワクワクしています。この学校に来て、今までよりも自分のやりたいことに挫けながらでも自分の道を進めばいいということを信じられるようになりました。神山まるごと高専の掲げる「βメンタリティ」は自分を支えるビジョンにもなっています。

廣瀬:今後の展望を教えてください。
名和:いかに学びの楽しさを面白く、ワクワクするように届けることができるのかを知ったり、実践していきたいです。その上で、自分でこの世界にまだない新たな学びの形を創りたいと思っています。
私自身、探究したことで生まれる日々のアップデートがあり、幸せが生まれることを実感しています。学び続けることが幸せなんです。それを他の人とも共有したいです。

廣瀬:このnoteを読んでくれている人にメッセージはありますか?
名和:学び続けてください。いつか学びから幸せが生まれる実感があると思うので、それを存分に感じてほしいです。
廣瀬:ありがとうございました。
名和:ありがとうございました。

こちらのnoteで学生の授業以外での様子が伝わると嬉しく思います。

今回紹介できなかった部活動・サークル・プロジェクトも複数ありますし、新しいアイデアは日々生まれています。今後もまるごと高専生の活動・活躍をぜひお楽しみに!


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